おひとりさま、最期をどう迎える? セミナーを開催しました!!

9月23日には、フォーラムの企画の1つとして、セミナー『おひとりさま、最期の迎え方~身辺整理から看取りまで~』を行い、35名の参加がありました。

 グレースケアでは、これまで、多くの方々のお家にお訪ねして、身辺整理や整理収納、おでかけや家事、そして介護から看取りまで、おひとりさまの暮らしのサポートをしてきました。今回は、片づけヘルパーの永井美穂と、難病の方や終末期の方のケアをしてきた加守田久美からお話をしました。

 永井からは「片づけの目的は捨ててキレイにすることではなく、暮らしやすくすること」「『死ぬ準備』ではなくて『余生を快適にする工夫』」というモットーを紹介。奥さまの遺品の整理をきっかけに地域と繋がった男性の例や、10年以上通い、亡くなったあとも任されている女性のお話などを通じて、今から必要な旅立ちの備え、片づけヘルパーによる心の整理などお伝えしました。

 続いて加守田から、かつて普通だった家で亡くなる経験が多くの高齢者から失われているなかで、今後おひとりさまが急増していくこと、多職種で支える地域包括ケアが始まっていることをお話。自費も交えて音楽やアロマを愉しみながら逝かれた女性、お一人で周りに感謝して亡くなった男性…。どこで誰とどんな風に過ごすか、何を大切にするか、それぞれの人生の締めくくりを支えたいと話しました。

 そのあとは、質問に答えながら、医師やケアマネジャーなどと本人の意向が異なるときの調整の難しさと、ヘルパーならではの代弁する役割、認知症の方で何でもためこむ方へケア的な関わりの工夫など、参加者とともに、さらに「最期の迎え方」について深堀りしました。

 住み慣れた家で、まちなかで、最期をまっとうしたい、おひとりさまでも充分できるーそんな希望を感じられるセミナーでした。ご参加の皆さまありがとうございました!

みたか市民活動・NPOフォーラム