ICU高校を訪問し、ヘルパーの仕事を伝えました
ヘルパーの藤原です。
6月6日、国際基督教大学高等学校(ICU高校)を訪ね、「キリスト教週間」の企画の一環として講座を開きました。タイトルは「ホームヘルパーの現場から ~介護の世界を、のぞいてみませんか?」。世界のヘルパーと出会う活動や、ヘルパーならではの視点をお話ししたいと思い準備を進めてきました。
当日は、1年生から3年生まで、8名の生徒さんが参加。まず、私が同じ高校生だったころに取り組み考えた、スポーツと身体機能の可能性について意見を聞きながら、水泳の仕事をきっかけにヘルパーを始めたことなどをお話ししました。 次に、新聞紙を五感で体感するグループワーク。文字情報(視覚)だけでなく、ざらざら感(触覚)、インクのにおい(嗅覚)、めくるときの音(聴覚)、食べ物の記事(味覚)など、暮らしの中では私たちが五感を通して多様な情報を受け取っていること、またそれが一人ひとりの生活の厚み(自分らしさ)をつくっていることを伝えました。 最後に、私が行っている「世界のヘルパーさんと出会う旅」を紹介。これまで16ヶ国を巡り、各国のヘルパーさんと交流する中で見えてきた、それぞれの特徴や生活文化の違いについてお話ししました。 授業後の感想レポートでは、「体感記憶の話が印象に残りました。Kさんがホーレンソウの記憶で元気を取り戻したエピソードを聞いて、小さなことでも回復のきっかけになるとわかりました」「イメージしていた介護と、実際のホームヘルパーの仕事は大きく異なっていて驚きました」「世界のヘルパーさんの話、楽しかったです。どこの国も同じなのでは?と思っていましたが、それぞれ特徴があって興味深かったです」などの声が聞かれました。 身の周りのサポートをするだけではないホームヘルパーの実際が、学生たちに伝わっていたらいいなと思います。今後も、介護現場の実践を発信して、若い世代を含め多くの人にケアの世界を伝えていきたいと思いました。