【ご利用者さんへインタビュー】激動の100年をこえて、これからも
グレースケアは赤ちゃんから超高齢者まで、様々な方にご利用いただいています。お一方ずつご紹介しながら、率直な声も伺えれば…というこちらのコーナー。今回はグレースケアの訪問介護サービスをご利用のTさんにお話を聞きました。
お宅へ伺うと「どうぞどうぞ!」と笑顔で迎えてくださったTさん。机には100歳を祝う賞状があり、「三鷹市長が渡しに来たとき一緒に撮った」という写真も見せてくださいました。
普段はTVを見て過ごすことが多く、好きな食べ物は「お寿司」、その中でも?と聞くと「やっぱりマグロかな」と。食事について話していると「戦争の頃はお腹が空いても食べるものがなかった」とTさん。当時、配給の手伝いをしていたら「となりの家はたくさん貰っているのに、うちはどうして少ないんだ!」と怒鳴られることもあったと言います。
Tさんは麻布のご出身。東京タワーのふもと(※当時は建設前)の公園に咲くつつじの中で「かくれんぼ」をして遊んでいたそう。7人兄弟の長女で家の中ではよく働き、まさに「働かざる者食うべからず!」という感じだったようです。空襲で実家は焼けてしまいましたが、ご自身は防空壕にいたおかげで難を逃れました。辺りは真っ黒で死体もあった、と当時を思い出しながら語ります。「軍隊が強くなると良くないね」「とにかく戦争はしちゃダメ!」と強く強く伝えてくださいました。
学校卒業後は郵政省貯金局に勤められ、ご結婚されてから三鷹へお引越し。以来およそ70年の三鷹暮らし!お連れ合いが会社で一等賞をとり、車1台もらったなんて思い出もあるそうです。
ヘルパーのことは「(他社も含め)毎日来てくれているからありがたい、おかげさまで何も困ることはないですよ」と。最近は入浴の際に「なつかしの歌謡曲」を歌うのがお決まり。のどを鍛えられる上、見守るヘルパーも手を叩き音頭をとって楽しめるから一石二鳥!インタビュー中にも「沓掛小唄」など2~3曲を披露してくださいました。♪意地の筋が~ね、度胸のよさ~も~
お話しを伺った小一時間でも、Tさんの気さくで魅力的なお人柄に触れることができました。100歳を超えてお身体のままならないことがあっても、安心して今の暮らしを続けられるよう応援しています!