五感で体感!ドーム建築と訪問介護の魅力

6月7日、梅雨の気配を感じる曇り空のなか、三鷹オフィスで新卒3名の研修・ワークショップを行いました。

 はじめに屋上でのドームテント張り。中国直輸入の大きな箱は開封されておらず、組み立てられるのか、屋上のスペースが足りるのか、すべて未知のまま作業を開始。しかし、最初から大苦戦!現れたのは約100個の接続パーツと骨組み、そして中国語と図面のみの説明書。戸惑いつつも皆で協力し、オンライン中継した他拠点からの応援も受けながら、少しずつ作業を進めます。途中、パーツがはめたそばから外れていくアクシデントも、階下の数名に協力を仰いで押さえてもらい、なんとか骨組みが完成。最後にビニールで全体を覆い、窓、入口を開けたら完成!人が4人入ってもゆったり過ごせる素敵なドームができ上がりました。

 複雑な設計と肉体労働でしたが、ゼロから組み立て手探りで苦労した分、達成感を味わうことができました。2022年新卒組はテント張りにハマりそうです。

 そして午後からは藤原るかヘルパーを講師に、「五感の感じとりからヘルパーの仕事を深める」「世界のヘルパーさんと出会う旅」のテーマで研修を行いました。

 ベテランヘルパーによる研修ということで、期待と緊張感を持って臨んだ研修でしたが、るかさんの「名前覚えるの苦手なのよね」「実は人に寄り添うとか苦手なの」という気さくなお話で、研修中は終始和やかで楽しい空気が流れていました。

 「五感の感じとりからヘルパーの仕事を深める」ではヘルパーの歴史と、その独自性や専門性について理解を深めました。また、利用者さんの「生活の厚み」(本人らしさ)を感じるため、るかさんのケア事例を参考に、ほうれん草のごま和えを作りました。普段の何気ない暮らしをあえて意識して行うことで、五感を介して記憶が刻まれる過程や、呼び起こされる感覚を体験し、生活援助が利用者さんとヘルパーの共同作業であることを実感しました。

 「世界のヘルパーさんと出会う旅」では、旅を始めたきっかけから、実際に訪れた国々での体験談、ヘルパーの働き方や介護制度の違いなどについて教わりました。「ヘルパーとして働くうえで必要なのは、自分なりの考えを持つこと」。そして「利用者ごとに、違うところは何か、同じところは何かと考えるのが面白い」との話は、印象深かったです。

 コロナウイルスのあおりを受け、入社当初から合同研修や交流が難しかった2022年新卒3人にとって、とても貴重な一日となりました。学びを活かして、少しずつできることを積み重ねながら、いつかどこかで大活躍できるよう、新卒一同これからも頑張ります!

ここで、ほうれん草のごま和えをつくる過程についてご紹介しましょう!

①すり鉢でごまをする「ごま班」とほうれん草を茹でる「茹で班」に別れて作業を開始。

②「茹で班」はほうれん草の葉と根の香りや見た目、産地の違いを観察。「根っこから土のにおいがする」「葉の方はそんなに匂いが強くない」などの声が。そして茹で時間にもひと工夫。利用者の好みに合わせるため、茹で時間を1分、3分、5分にわけて食感の違いを作りました。

③「ごま班」はすり鉢を初体験。るかさんにすり鉢の使い方を教わりながら四苦八苦。「これだけ大変なら記憶に残るよね」「白ごまがピーナッツバターみたいになった」との声も。白ごま、黒ごまそれぞれの見た目や香りの変化、調味料を足し、するうちに変化する触感を体験。家庭ごとの味の違いを考慮し味付けをしました。

④でき上がったのは3種類のごま和え。三鷹オフィスの皆さんに味わっていただきました。「優しい味で美味しい」「私の家ではもう少し固めにゆでるよ」などコメントがありました。一番人気は白ごま和えでした。