巨匠の描くヘルパー映画上映会
10月31日、藤原るかヘルパーを中心に、映画『家族を想うとき』上映会&トークイベントを行いました。ケン・ローチ監督のこの映画は、宅配ドライバーとヘルパーの過酷な労働環境を背景に、家族のつながりを描くもの。前職で配達員をしていた小峰ヘルパーが、みんなで観たいと思ったのが企画の発端でした。音響の不調から開始が遅れ、ヘルパーほか家族介護者さんやケアマネ、記者さんら参加者が自己紹介。
映画は理不尽な経済システムが人のささやかな暮らしを破壊していく様に圧倒されます。救いはヘルパーがどんなに追い込まれても利用者さんには八つ当たりせず、逆に老婦人に髪をすいてもらって癒されること…。上映後、舞台となった地方の近くで働いていた田嶋ヘルパーが経験を交えて解説をしました。階級社会であることや、英国人気質、日本軍の捕虜経験者との出会いなど理解が深まりました。働き方を自分たちの手に取り戻していくためにはつながりが必要…そんな実感の残った上映会でした。