訪問介護職員 兼 広報担当
中川
どんな仕事をしていますか?

 1週間のうち3分の2ほど、ヘルパーとして利用者さんを訪問しています。30分の訪問で認知症の方の服薬確認を行ったり、2時間の訪問で難病の方(60代)のコミュニケーション支援・医療的ケアを行ったり、6時間の枠で車いすの方と外出したり。人工呼吸器をつけている赤ちゃんのお家を掃除したり、同年代の方と都心まで出かけることもあります。様々な時間枠で、多様な世代の方と接しています。残り3分の1は、広報に関する仕事をしています。ホームページの更新やニュースレターの編集、チラシづくりなど、もともと自分が得意だったことをやらせてもらっています。

仕事をしていて、嬉しかったことを教えてください。

 日々嬉しいと感じることがあるので、一番最近のエピソードを紹介します。ムスっとした表情で言葉も少し乱暴な90代の方がいました。耳が遠く吃音があり、こちらも何を言われているかすぐに分からないことがありました。でも手のひらに文字をなぞったり、ジェスチャーをしたり、表情を使うことで、コミュニケーションを取ることができ、次第に冗談も交えて話してくれるようになりました。あ、ちゃんと通じ合えたな、という実感は嬉しいものでした。

どうしてグレースケアを選びましたか?

 福祉の世界に興味が湧いて、代表にお話を聞きに行ったことをきっかけに、介助のアルバイトを始めました。気持ちばかりが先行しないように、実際に自分の身体を動かして、福祉の仕事が合っているかを確認したかったのです。この経験を通してグレースケアにつながる様々な方と出会い、“ケア”の奥深さを教えてもらいました。そして、国の文化の違いや言語の違いを認めていくように、生活文化の違いという多様性をまちなかで受け入れていく、そういう担い手になれたらと思いました。人との出会いが、一番大きな理由かと思います。

 これまでのキャリアを教えて下さい。

 大学4年生の夏頃から介助のアルバイトを始めて、卒業後常勤職員になりました。主に訪問・外出サービスを行いながら、広報の仕事をしています。訪問の途中で、となりのでこちゃんやナースさくまの家に顔を出します。

最後に、先輩からのアドバイスをお願いします。

 介護って大変そう、とよく言われました。でも、どんな仕事も楽しいことと大変なことがあります。その大変さを頑張れるかどうかが問われていると思います。私は、人の生活に関わることについて悩む大変さはとことん引き受けられると思い、この仕事を選びました。今は予想通り、大変だなぁと日々悩みながらも、愉快だなぁと仕事を楽しめています。どんな仕事も社会に必要だからあるわけで、上下・優劣はありません。自分が惹かれた仕事を自信をもって選んでみてください。