真夏のちいさな『スナック「リハビリ」』 企画者からメッセージ
企画者であるカトーズさんからもメッセージが届きましたので、ご紹介させていただきます。
1日限定のスペシャルオープンでしたが、おかげさまで大盛況・大盛り上がりで無事に閉店しました。ありがとうございました。
私は今、2度目の脳出血で週5日リハビリに通っています。
リハビリは訓練なので、リハビリ室ではいつも黙々と、それぞれのプログラムをこなすばかりです。ところが、いらっしゃるみなさんと少しお話をしてみると、同じような病気や障害を抱えながらも、そこに至るまでの経緯は多種多様で、それぞれにいろんな経歴、経験や特技があり、お一人お一人が光り輝く「多様性」に満ちていました。
私もそのひとり。ならば、私にももちろん光り輝くものがあるはずです。
「今の自分にある光輝くところはどこだろう?」
「お一人お一人の輝きがもっと強い光になるようにするには、何をすればいいのだろう?」
「今の私のままでできることはあるだろうか?」
そんな自問自答の中で天から降ってきたひらめきが、スナック「リハビリ」という企画でした。最初は思いつきにすぎませんでしたが、ヘルパーさんたちと日々いろいろ話すうちに、そのひらめきは思いつきから束となり、束はコンセプトに、さらに「面白そう!」という積み重ねが広がってあふれていきました。
企画書には、次のような目標を掲げました。
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なんでもかんでも手を使おう ―「やりたい」でリハビリだ!
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ときどきアタマも使おう ―みんなでアタマもリハビリだ!
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たくさん笑おう ―よく話し、よく笑おう
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明日につなげよう
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―安全に1日を終えよう
ありがたいことに、グレースケアのみなさまは私とノリが似ていて(と勝手に思っています)、ウズウズする私に快く巻き込まれてくださいました。柳本代表とも直接お話をさせていただき、事務所を貸してくださることになり、全体会議でヘルパーさんや社員さんに企画を説明するチャンスもいただきました。武蔵野オフィスだけでなく、三鷹オフィスやでこちゃんのみなさんにもお手伝いいただき、さまざまな知恵と力をお借りして、ついに実現の日を迎えることができました。
「みんなが楽しく飲んだり食べたりしながらリハビリする、手も使いアタマも使い、よく笑いあう飲み屋」というスナック「リハビリ」のコンセプトは、調べても他に例がなく、ひょっとしたら史上初かもしれません。そう思うとワクワクして、ポスターには「前代未聞のリハビリ」と銘打ちました。
広報もグレースケアのチャンネルをいろいろ使わせていただいたおかげで、当日は本当に多くの方にご来店いただきました。特に夜7時~8時ごろは、立錐の余地もないほどの混雑でしたが、車椅子の方も杖を使う方も誰も弾かれることなく安心して過ごせたのは、グレースケアの
ヘルパーさんたちが後ろをしっかり守り、必要なときには手を差し伸べてくださる、そんな頼れる状況を作り上げてくださったからだと思います。目標通り、安全に開催できて本当に安心しました。ありがとうございました。

当日、私はお店の片隅で「夢がカタチになるって、こういうことなんだな」
「生きているって幸せだな」
「私一人じゃない。みん
なが幸せを運んでくれるんだな」
と、ぼーっと嬉しさに浸っていました。
ケアする側とケアされる側、訓練する側とされる側が一堂に集い、同じ時間を楽しむ「ごちゃまぜの場」は、双方の新しい関係性を育む土壌になれるかもしれない――そんな希望を感じています。
ご来店いただいたみなさま、スタッフとして協力してくださったグレースケアのヘルパー・社員のみなさま、武蔵野オフィスの猪野所長、柳本代表、そして容赦なく巻き込まれてくれたファミリーカトーズことうちの家族にも、心から御礼申し上げます。
「史上初のリハビリ」であるスナック「リハビリ」が、「前代未聞のリハビリ」として、参加してくださったみなさまの胸を照らす楽しい光となりますように。
改めまして、この度は本当にありがとうございました。
カトーズ/加藤奈穂子
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他にも参加された方からのメッセージをいただきました。
機会かありましたらご紹介できればと思います。