“どうする在宅ケア!? 訪問介護の今とこれから” とうきょう地域ケア研究会3月例会に グレースケア柳本登壇します
介護保険制度がスタートしてから25年、給付の抑制と自己負担を増やす改定が続き、昨年4月には訪問介護の基本報酬が切り下げになりました。在宅介護の根幹をなす訪問介護の報酬減は、事業所の成り立ちを揺るがし、直接利用者に大きな影響を与えるものです。地域によっては小規模事業所の閉鎖も続いています。
さらに、追い打ちをかけるように、昨年の介護事業者の倒産・休廃業は過去最多の784件にのぼり、そのうち7割が訪問介護事業という現状です。このままでは、“介護難民”の増加に拍車がかかり、在宅介護を必要とする方々が安心して暮らせる地域社会が崩壊しかねません。
こうした危機的な状況の中、私たちグレースケアは、三鷹市を中心に16年にわたってホームヘルパー事業を続けてきました。今回の研究会では、長年の経験から得た介護保険の動向と、訪問介護の現状について、代表の柳本文貴がお話させていただきます。
また、同じ三鷹市内で定期巡回型訪問介護に取り組む「カイゴいるて」代表の前川武嗣さん、さいたま市で20代でヘルパー事業を始めた「そるま」代表の大西晃志さんをゲストにお迎えし、それぞれの事業の特徴や働き方、利用者の方々との関わりなど、具体的な取り組みを通して、訪問介護の今とこれからを考えます。
前川さんは、グレースケアの技術研修も担当してくださっており、現場の最前線でも活躍するプロフェッショナルです。大西さんのような若い世代が、介護の未来をどのように切り開いていくのか、大いに期待しています。
在宅ケアに希望はあるのか?それぞれの現場から見える課題と可能性を共有し、参加者の皆様と共に、これからの地域包括ケアについて考えたいと思います。ぜひ、お気軽にご参加ください。
日時:3月20日(木・春分の日) 18:30~20:30
※開場18:00 終了は若干延びることもあります
会場;武蔵野プレイス 4階フォーラムB
武蔵野市境南町2-3-18
アクセス:JR中央線・西武多摩川線武蔵境駅下車、南口すぐ
テーマ:「どうする在宅ケア!? 訪問介護の今とこれから」
話す人:柳本 文貴(三鷹市・NPOグレースケア代表)
前川 武嗣さん(三鷹市・カイゴいるてと代表)
大西 晃志さん(さいたま市・訪問介護ステーションそるまの代表)
参加費:1,000円
参加申込み/問い合わせ:リハビリデザイン研究所内とうきょう地域ケア研究会
電話0422-34-3177 FAX.0422-34-3176
Email rehabili.design@tbh.t-com.ne.jp
※会場は先着順とし、定員になり次第締め切らせていただきます。
※オンライン同時開催 Peatixからお申込みください。
【スピーカー紹介】
〇柳本文貴 障がい者の自立生活介助や施設、グループホームを経て、2008年NPOグレースケアを起業。「お困りごとからお愉しみまで」をモットーに、自費と制度を組み合わせて外出や旅行、医療的ケアや看取り、緊急や長時間のケアなどに取り組む。
〇前川武嗣さん 介護職や講師を経て、2023年4月カイゴいるてとを開設。24時間定期巡回随時対応型の訪問介護・看護を行う。短時間でも緊急でも、深夜・早朝問わず訪問できるのが強み。最期まで在宅の暮らしを選ぶことができる地域づくりをめざす。
〇大西晃志さん 18歳から施設介護を始め、定期巡回随時対応型のヘルパーを経て、2024年、27歳で訪問介護ステーションそるまの岩槻を創業。訪問時間の見直しなどの工夫で早々に単月黒字を達成。将来は児童養護施設をつくるのが夢。