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おでかけ事業部

令和7年度 神奈川県ユニバーサルツーリズム推進事業  モニター第2弾!参加しました!

先だって、ホームページでお伝えした、「令和7年度 神奈川県ユニバーサルツーリズム推進事業  モニター参加」の記事。昨年12月に神奈川県伊勢原市の3つの寺社仏閣をバリアフリーに巡る「県内随一! ご利益 パワースポット巡り」というコースに車いすで参加した様子を掲載しました。が!伊勢原のパワースポットの偉大な力で、第2弾のお話が…!新年早々、ありがたやありがたやでございました。

今度のコースは。神奈川県相模原市。神奈川県第三位の人口規模で、政令指定都市でもある相模原市は、東京隣接のベッドタウンとして発展した経緯もあり、都内から交通至便。一方、相模湖から津久井湖、陣馬山を擁し、郊外の自然あふれる中で大学や博物館、研究施設が多く存在する文化都市でもあります。
というわけで、今回のテーマは「相模原de インクルーシブ社会科見学!」。

車いすのワタクシ(=加藤奈穂子)と、グレースケアおでかけ事業部のヘルパーが、喜んで第2弾ツアーに参加してきました。

冬休みの駅からスタート

今回の出発地点は、JR横浜線淵野辺駅。八王子から30分弱の距離です。いくつも大学がある駅周辺ですが、時期的に冬休みでまだ閑散。車いすもスイスイ。
駅前からバスで10分くらい乗り、最初の目的地・相模原市立博物館に到着。え?ここ市立なの?と思うくらい立派な建物には、県内最大級のプラネタリウムも設置されています。

相模原台地に位置する相模原市は、数万年前にはマンモスが住んでいたという「氷期」の土地。そんな市の自然・環境・歴史をはじめ、宇宙・天文分野まで幅広く展示している、スケールの大きい博物館です。

もちろん公共施設なのでバリアフリーなのはバッチリ!なのですが、それよりイイね!ボタンを押したくなるのは、インクルーシブな取り組み。展示を眺めるだけでなく、市内出土の縄文土器・石器が実際に触れるのです!
目の見えない方・見えにくい方にはもちろん、教科書で学ぶ子供たちにも興味を引く試みです。名付けて「土器×2(ドキドキ)タッチ」。

触れるのは土器の欠片ですが、いろいろ選べて楽しい…!たくさんある出土品から、学芸員さんと博物館ボランティアで選定し、どんなものを触ってもらうか決めていったそうです。
車いすから手を伸ばし、わたしも土器を触らせてもらいましたが、えっ、意外と軽い!
イメージと違うでしょう?と学芸員さん。「現代で言うと、植木鉢のような感じです」と笑っていました。

意外と多い?介護タクシーで移動

さて、ここから移動はタクシー。車いすのまま乗車。神奈川県は2020TOKYOオリパラを機に、県内のタクシー各社に介護型タクシー車両を導入するよう推進したとのこと。せっかくバリアフリーに出かけようと思っても、移動の足が充分できなきゃ結局気軽に出かけられないもんね。運転手さんに各社各営業所で5台はあると教えてもらいました。各社各営業所に5台なら、事前予約しやすいし、移動しやすくなりますよね。

バリアフリーにいちご狩り

次に着いたのは「リトルKスプリングファーム」。車いすでもベビーカーでもいちご狩りができるいちご農園。出迎えてくれたスタッフさんは、ほっこりするビッグスマイルです。

広いビニールハウスに、多種多彩ないちご。いちごってこんなに種類あるの?と驚きながら、いろんな品種を食べ比べ。次はどのいちごにしようか…と同行の井上ヘルパーと相談しつつ見定めていきます。ちょっとでも大きい粒を見ると、条件反射で手が伸びるあたり、もう貧乏性のクセが抜けませんねえ。

ハウスの中にはウェットティッシュなどが用意されたお休み処もあり、他に来ていた方たちと喋ったり笑ったり。そしてその中でも食べ続けるワタクシ、最後まで「飽くなきストロベリーハンター」でした。
いちごでタプタプのおなかを抱え、気分はもうほぼ「いちごタンク」。タクシーでまた市立博物館まで戻ります。次の目的地・JAXA(宇宙航空研究開発機構)相模原キャンパスは、実は相模原市立博物館のお向かい。だから博物館も、宇宙分野の展示に力を入れているんですね。

ここは世界の宇宙開発研究の一大拠点

丹沢山地をのぞむ環境にあるJAXA相模原キャンパスは、国の宇宙開発・研究を担うJAXAにあって、宇宙科学研究所・宇宙教育センター・宇宙探査イノベーションハブ実験施設、そしてロケット・人工衛星搭載機器の基礎開発・試験を行う先端宇宙科学実験棟などが設置される、「世界の宇宙開発研究の一大拠点」。
太陽の活動や月・惑星、ブラックホール、銀河の成り立ちなど、宇宙に関するさまざまな謎を研究しつつ、国内外の多くの研究者たちを受け入れているそうです。
一般に開放されているのが「宇宙科学探査交流棟」。宇宙の歴史やJAXAの研究開発、最新技術が学べ、体験できる展示スペースです。

この「宇宙科学探査交流棟」を見る前に、先に食堂でランチタイム。宇宙食とかメニューにあるのかなー?と、未体験ゾーンにちょっとワクワクします。が、意外にフツー。学生食堂の雰囲気で、メニューもフツー。宇宙食カレーというメニューはあるものの、週1回の提供にとどまるそうで、普通の地球の食堂でした。

とはいえ、ここは宇宙の研究者ばかり集まる食堂。テレビでしか見たことがないJAXAジャンパーや宇宙船プロジェクトのワッペンを着けた人が、そこかしこで「食べるより議論!」とばかりに、深く話し合っています。日本語も英語も飛び交う中で、普通にB定食を食べるこちらが、異次元から来たみたいでした。

宇宙科学探査交流棟に戻り、そのまま解説員の展示解説ツアーへ参加。屋外に展示してある2本のロケットから始まるツアーは、解説員の方たちの「宇宙愛」ダダ漏れ。寒さをモノともしない熱量高めの解説ツアーは、一般開放日の多くで行われています。
他に宇宙船着陸体験シュミレーションゲームなどもあり、宇
宙少年少女には、学んで遊べる楽しい施設。こちらも「触れる」展示あり、入口スロープ・バリアフリートイレあり。インクルーシブに配慮されています。

 

アンテナショップで爆買い

さて、ラストは小田急相模大野駅へ。駅隣接のショッピングセンター、ボーノ相模大野を目指します。こちらには、さがみはらアンテナショップ「sagamix(サガミックス)」が入っています。
野菜、卵、肉、おにぎりやパンから、缶詰、お菓子にジャムや調味料、銘酒やジュース、はたまた宇宙食まで、フロアにはところ狭しと「相模原の名産」が取り揃えられています。

実は、現在の「相模原市」は、旧津久井郡の4町と合併してできた街。東京都・山梨県の双方にも隣接しており、街のざわめきから緑深き山間部まで、広さは三鷹・武蔵野・調布・府中を足しても相模原市の1/4くらい。そりゃあ名産だってあらゆるものがありますよね。
更に全国の友好都市の品物まで売っているとあれば、…お店丸ごとください!と言いたくなります。車いすのハンドルに精一杯荷物を載せて、なんとかお店を出ると、すべての行程は終了。
社会見学は、小田急線相模大野駅で終わりました。

旅の余韻は…

家に帰って、Sagamixであれこれ買ったお菓子をひとつひとつ試すと、どれもすごく美味しくて止まりません。どこで作ってるんだろう?と、パッケージにある製造元を一軒一軒検索して、地図で確認すると…、橋本の人気カフェで作られたものだったり、津久井湖にある隠れ家イタリアンのお店のものだったリ。どこも素敵なお店で、いつか実店舗に行けたら、すごくステキ!
バリアフリーで行く社会見学は、心ときめく出会いに溢れていて、気持ちが潤う一日でした。
担当ライター:加藤奈穂子