【メンバーからのこれおすすめ】言葉の壁をこえて心をつなぐ、笑顔になれる『おはなしノート』
グレースケアで働くメンバーから、日常やケアの現場で見つけた大切なおすすめをお届けするシリーズ。
今回は、特別支援学校やケアの現場を経て、現在はフラメンコを愛し軽やかに生きる井上さんの登場です。ご縁のあった人と心をつなぐ喜びを知る井上さんが、深い感謝と熱い想いを込めて、命の素晴らしさに気づかせてくれる本をご紹介します。
井上さんからのメッセージ
今回ご紹介するのは、私が長年尊敬している山元加津子さん(みんなから「カッコちゃん」と呼ばれています)が中心となって作られた『おはなしノート』です。
カッコちゃんは元特別支援学校の先生で、現在は作家や講演活動、映画制作などを通して、多くの人に温かいメッセージを届けています。
この『おはなしノート』が生まれた背景には、こんなお話があります。
特別支援学校で一緒に働いていた先生が脳幹出血で倒れ、医師から「もう回復は難しく、コミュニケーションをとることもできないでしょう」と告げられました。しかし、カッコちゃんは決してあきらめませんでした。毎日病院へ通い続け、反応のない身体にも優しく話しかけ、思いを届け続けたのです。
すると、その先生は奇跡的に意識を取り戻し、長い時間をかけながら意思伝達装置を使って自分の気持ちを伝えられるようになりました。そして後に、「気持ちを伝えられるようになって、暗闇の中に光が差し込んだようだった」と話してくださったそうです。
そんな経験の中から生まれたのが、この『おはなしノート』です。
言葉で伝えることが難しいときでも、イラストを見ながら「こう思っているのかな?」「こんなことを伝えたいのかな?」と気持ちをやり取りすることができます。
私がこの本を好きな理由は、とにかく見やすくてわかりやすいこと。そして、ページをめくっているだけでなんだか楽しくて、自然と笑顔になれるところです。
コミュニケーションの手助けとしてはもちろん、たくさんの優しさや工夫が詰まった一冊です。気になった方は、ぜひ手に取ってみてくださいね。
そしてもう一冊、私が大きな影響を受けたカッコちゃんの代表作『1/4の奇跡』マキノ出版もおすすめです。人の可能性や命の素晴らしさに気づかせてくれる、とても心に残る本です。

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