三鷹市市民駅伝「グレースケア走り隊」奮闘記
今年で33回目を迎える三鷹市市民駅伝。グレースケアのメンバーが8年ぶりに出場、初冬の市中を駆け抜けました。
11月24日日曜日、澄んだ青空が広がる絶好の駅伝日和。
「せっかくだから楽しく、無理して翌日のケアに支障がないよう、たすきをつないで完走したい」
と、ひかえめな目標を語るキャプテン。それでもメンバーの特長を把握し、コース確認、タイムの測定等、ぬかりなく準備をしてきました。秘めたる闘志がうかがえます。
今回のメンバーは元陸上部のヘルパー(キャプテン)の呼びかけに応じた、テニスや剣道などスポーツに馴染んだ、脚に覚えのあるヘルパーたち6名。本番1か月ぐらい前から自主練を開始、コースを確認しながら合同練習と、忙しい訪問ヘルパーの仕事の合間をぬって、コンディションを整えてきました。
レースは12.4㎞を4人でたすきをつなぎます。3㎞ほどの各コースにはそれぞれ特長があり、コースに適した走者を選ぶのが作戦の決め手。さて結果はいかに。
朝9時、スタート地点のふじみ衛生組合に号砲が響きました。大学や高校の陸上部など強豪からスタートし、グレースケア走り隊はゼッケン102番。第1走者のキャプテンは、早い走者が集まる1区を、ペースを崩さず軽快に好走。声援に笑顔で手を振りさらりと走り過ぎます。
そして第1中継所。東多世代交流センターには第2走者のテニス君が待ち構えます。たすきが渡されるとロケットスタート。道幅の狭い玉川上水沿いをそのまま爆走。「一番距離が短い区間だから、死んでもいいくらい今までで最速に走った」とテニス君(死ななくてよかったね)。
第2中継所の山本有三記念館でたすきを受け取ったのは第3走者の元剣士。「メンタルがやばい」と緊張気味も、三鷹駅前の商店街を通るコースは、沿道の応援も多い花の3区(?)。いや増すプレッシャーを振り払うかのごとく力走し、最終走者へたすきをつなぎます。
あっというまに第3中継所の井口コミュニティ・センター。第4走者のさわやかアンカーは、ひょいひょいと飛ぶように三鷹中央防災公園・元気プラザのゴールへ向かいます。最後の東八道路の長い上り坂も、応援に笑顔で手を振る余裕の走り。そのままさわやかにゴールテープを切りました。
タイム 1時間00分39秒、一般男子136チーム中堂々の89位!
大健闘、ですよね。
応援隊としては、グレースケアのヘルパーたちが、でこちゃんの利用者の方々がつくってくれた「がんばれ」「ファイトファイト」と手描きの小旗を手に、中継ポイントや沿道に散って声援を送りました。ゼッケンが見えると、とっさに驚くほど大声をあげてしまうのはなぜでしょう。
また今回は補欠だった2人も、いつ交代になるかわからない中、準備を重ねてじっと待機してくれました。
それからどっしりと構えてくれた監督の存在感、頼もしかったなあ。
大会には、学生のほか小学校のお父さんグループや、シルバー人材センターのグループなど多種多様なチームが参加。介護・福祉の事業所もたくさん出場していました。
介護の仕事をしながら走るって、どれだけタフなんだと、筆者(よたよたのシルバーヘルパー)には君たちがまぶしかったよ。きっと老若男女のエネルギーに火を点ける、何かが駅伝にはあるんですね。
また来年の駅伝目指し、ファイトファイト!
グレースケアのヘルパーは10代から70代まで多世代編成。駅伝を走りきるヘルパー、声が大きいヘルパー、じっと待機できるヘルパー、よたよたヘルパー、それぞれの強みを生かして活動中です。