おでかけ事業部からご紹介する 「行ってきました!〇〇」シリーズ 山梨 下部温泉
第五弾は 秦ヘルパーのリポート 山梨 下部温泉からです!
令和6年1月、旅好き仲間に「車椅子のまま入れる貸切風呂を体験してみない?」と誘いを受け、山梨県の下部ホテルに宿泊してきました。
八王子駅近くの集合場所からホテルまでは、貸切マイクロバスで約2時間。まず、大浴場で三種類の源泉を楽しみ、宴会場で創作料理を堪能しました。
ふくれたお腹を落ち着かせ、いよいよ貸切温泉「竹とんぼの湯」へ。入口の扉を開くと、左右に広々とした脱衣所があります。お風呂用車椅子は浴場の中に3台用意され、もちろん無料で使用できます。貸切なので「他の人が使っているかも…」という心配はありません。30名ほど入れるという、驚きの広さ。昭和レトロ銭湯の雰囲気です。
脱衣所でお風呂用車椅子に乗り、洗い場へ移動。湯船に入るときには、コンクリートづくりのスロープを、介助を受け後ろ向きに下りました。スロープの長さは約5メートル、傾斜は10度程とゆるやかな角度です。お尻から背中へと徐々にお湯が上がっていくときには、少し怖いのかなと思いましたが、手すりが両側にあり、介助者が状況を説明してくれたので安心してお湯に入れました。
湯船は約5メートル四方、深さは一般的な銭湯と同じくらい。窮屈な感じはせず、車椅子のまま湯船の中をスイスイ移動できました。車椅子から降りる時には、フットサポートをたたみ、底に足を下ろし、湯船の中に設置してある手すりを使って、ゆっくりと腰を下ろします。この時も、湯の浮力を使いながら頑丈な手すりを握れるので安心感がありました。湯船の中にはベンチもあります。そこには手すりがありませんが、そのベンチに座ると腰まで浸かり、半身浴のようになります。お風呂用車椅子に乗ったままお湯に浸かると、湯の浮力で不安定になることもありましたが、車椅子から降りて手すりにつかまることで、想像していたよりも安定し快適に入浴を楽しめました。
下部ホテルには、他に足湯や、ビール、ワインなどのアルコール飲み放題、アイス食べ放題があります。夜には名物「信玄出陣太鼓ショー」が開催され、お子さんも大喜び。また、昭和の大スター石原裕次郎が骨折療養した宿とのことでギャラリーがあり、こちらも見どころです。そして何より、スタッフさん達の細やかな気配りが行き届いており、再訪したいと思わせてくれるあたたかさがありました。