新幹線で1泊2日絶景グルメ熱海旅行!
点描画創作者のW様、近日出品予定の画作りを終え、心と体を休めて次回作品のヒントを得るため、今回は熱海への1泊旅行へ出かけました。この旅に向けて1カ月前から少しずつ服や帽子を新調し、カッコ良くブラックコーデで出発!
自宅から東京駅まではボランティアタクシーで移動。東京駅丸の内側の駅ドーム内には車椅子待合所があり、しばしそちらでトイレ休憩。新幹線乗車30分前に待合所内のインターホンを押し案内をお願いすると、駅員が来て乗り場まで車椅子を押していってもらえます。改札内にも車椅子待合所があり、発車10分前に駅員がホームまで案内してくれ、安全に乗車することができました。
今回乗車した「こだま」の11号車は車椅子用スペースが6つもあり、車椅子に乗ったままで過ごすことができます。すぐ隣には多目的室や車椅子用の広いトイレもあるので安心。
約50分であっという間に熱海駅に到着!天気に恵まれ、すがすがしい青空が広がっています。まずは駅近の店で大好きな海鮮ランチ。伊東漁港から直送されているのでとても新鮮!「地元の魚はさすが美味いねえ」としみじみ味わいました。
お目当ての熱海プリンを買いに駅前商店街へ。平日だが人が多く、特にインバウンド客でごった返しています。
また、商店街は想像以上の急勾配で、車椅子操作はかなり慎重に行う必要がありました。人気のプリン屋は大行列でしたが並んで購入。ほろ苦のカラメルソースを気に入り、顔をほころばせ満足されていました。
本日の宿泊先は「亀の井ホテル熱海別館」。高台にあり、眺望は抜群!バス付きバリアフリー客室があり、可動式ベッド、天井には走行リフトも備わっています。
W様はこのホテルに以前何度か泊まったことがあり、いつも客室内のシャワー浴で済ませていたそうですが、今回はせっかくだからと貸切風呂を予約されていました。残念ながら貸切風呂は段差もありバリアフリーではなく、浴槽内に浸かるのが難しいことはご本人承知の上です。体を流してから、浴槽のふちに腰かけて足浴をしつつ上半身に掛け湯をしていきます。「十分気持ち良いよ。これだけでも身体が温まるねえ」と言われ、温泉をのんびり堪能しました。
夕食は海が見渡せる席でゆっくりと。夕日でオレンジ色に染まっている空を見て「これだよ!こういう景色が大好きなんだ。これが旅の醍醐味なんだよ」と感慨深げに眺めていました。
翌朝は素晴らしい日の出で目が覚めたとのことで、すっきりしたお顔で登場。定番だというコーヒーとパンのみで朝食を済ませ、熱海梅園に出発!見頃は1~3月、今は実の収穫も終え、新緑が陽にまぶしく照らされています。中央を流れる清らかな渓流に心も洗われるよう。この梅園も坂になっているので、上から下りながら散策。オフシーズンで人がほとんどおらず、ゆっくりと森林浴を楽しめました。
次は2020年創立の熱海山口美術館へ。2000点を所蔵するこちらでは、「アートオリンピア」という世界のアーティストを発掘し活動を支援するための祭典を隔年で開催しています。W様はこの存在を知らなかったそうで、興味津々で職員の話を聞き入っています。
次回、ご自分も応募しようと夢がふくらんだご様子。実はこの日行く予定だったⅯОA美術館が休館日だったため、急遽こちらの美術館に変更したのですが「こちらに来てアートオリンピアのことを知ることができて本当に良かった。旅のハプニングが良い方向に行くこともあるね」と。また小皿に絵付け体験もして、お土産として持ち帰りました。展示品もじっくり見て、次回の作品のヒントが得られたご様子。
帰りの新幹線では、「目的が達成できたし、もっと作品を増やしていきたい」とやる気がみなぎっていました。めいっぱい熱海を堪能し、英気を養うことができました。旅は人を前向きにさせる魔法があるのだと実感しました。W様の旅はこれからも続きます!