地方からの観光に ガイドヘルプを使ってお出かけ
先月、島根県から東京に来られたRさん(20歳)とヘルパーが、 2日間一緒に都内を観光しました。
お母様の通信制大学のスクーリングに合わせて これまでも都内に来ていましたが、一人ホテルで過ごしていました。 でも今回はRさん自身が 「お母さんが勉強している間、僕もどこかで安全に待てるところがないか、 僕のおしゃべりを聞いてくれる人がいないか、聞いてみて!」 とおっしゃり、武蔵野大の本多先生の仲立ちでグレースケアの ヘルパーとのお出かけが実現しました。 しかも当初は自費の予定が地元益田市の障害福祉課と相談して、 移動支援の制度も使えることに! 天気予報と昭和歌謡曲とラジオの大好きなRさん。 7月14日は、気象庁の中の科学館へ。 Rさんはビデオや図などを熱心に見て、小さな揺れでも大きな津波がくることや、 想定されていた高さより高い場所に避難するとよいことなど、 学んだことを熱心にヘルパーに教えてくれました。 次に東京の気象観測地点がある北の丸公園を通り、科学技術館へ。 自転車技術の変遷コーナーが特に気に入り、展示物の写真をたくさん撮りました。 その後カフェで一休みし、おしゃべりをしながら帰路につきました。 翌15日は、まずラジオの歴史が学べるNHK放送博物館へ。 パソコンで過去のニュース番組を見たり、 CGの再現コーナーを体験したりしました。 午後はRさんがとても楽しみにしていた古賀政男音楽博物館に行きました。 ここには古賀メロディーといわれる 昭和歌謡を1,000曲以上を視聴できるコーナーがあり、 Rさんは自分で曲を選び、「この曲知ってる?」と スタッフやヘルパーに聞きながら愉しまれていました。
今回の観光場所は、すべてRさんの好きで行きたいところから決めたもの。 ヘルパーも初めて行く場所ばかりで、一緒に愉しませてもらいました。 障がい者のガイドヘルプは各自治体で制度化されていますが、 旅行での利用はまだ限られています。 益田市でも東京の事業者を使っての利用は初めてとのこと、 今後も各地からの旅を受け入れ、東京でのガイドヘルプで 障がい者の個性の一端を磨かること願っています!