となりのでこちゃんでアートリップを体験 ♪

  4月末、アートコンダクターのみなさまにお越しいただき、アートリップを愉しみました。   アートリップとは、絵画や芸術を鑑賞しながら、思ったことや頭に浮かんだことを自由に発言する活動のことをいいます。 アートとトリップを掛け合わせた造語で、ニューヨーク近代美術館などで始まったプログラムです。   発言に1つの模範解答はなく、どんな答えでも正解。 だから、みんなの意見や感想を決して否定しません。   まずトリップの前には、心の準備が必要です。 案内人であるエデュケーターのみなさまとコーヒータイムからスタート。 身も心もあったまり、緊張もほぐれ、スムーズに観賞会を始めることができました。

 

   

 

はじめは、「舟遊び」クロード・モネ(1883)の作品です(※上野・国立西洋美術館所蔵)。   「旅行したフランスでみた景色に似ているなあ」 「昔はパリへ行ったなあ」 と利用者さんは口々に話され、アートリップを通じタイムスリップを愉しんでいらっしゃるようです。   話を上手に引き出していくエデュケーターさんの巧みな話術と、印象的な風景画の美しさが相まって、まるで魔法にかかっているかのような不思議なムードに包まれました。   認知症の方々から、明確で鋭い絵画的解釈や指摘が次々に出て、でこマダムとでこムッシュのステキな昔話を伺うことができました。 絵の風景のなかに時空を超えて旅をするような感覚、それもみんなで一緒に行けるのはとても楽しいですね。   普段つい忘れがちな気持ちを思い出させてくれた、でこちゃんの優雅な昼下がりでした。