在宅ケアはまちぐるみで! 東郷医師と語る会ーくまちゃん保健室

5月25日(水)くまちゃん保健室で「在宅医療のお医者さん 東郷先生と語り合おう!」と題したセミナーを開催しました。地域の方から、看護師さん・ヘルパーなど専門職まで、オンラインでの参加も合わせて20名ほどの会となりました。

 東郷先生は武蔵野市や三鷹市で30年以上、在宅医療・在宅ホスピスに関わる熱いお医者さん。まちなかで愉しく、生き生き暮らし続けるためにはどうしたらいいか…。お話は、以前特別養護老人ホームだった「どんぐり山」施設を今後、医療・介護の連携や研修の拠点にしていく計画への期待から始まりました。人の生活は医療だけでは成り立ちません。特に高齢化で治らない病気を抱え、家で自分らしく人生をまっとうしたいときに、介護との連携は不可欠です。先生は課題として「医師とのコミュニケーションの取りづらさ」を挙げ、医師側の意識改革が必要と言われます。そのためには「1人の患者さんの支援の輪に医師も入っていくこと」とともに、「暮らしを支える地域の開発のために行動すること」を一体的に進めるべきと訴えられました。

 続いて、東郷先生への質問コーナーへ。参加者からは「先生のお話に共感した!」「健康維持のコツは?」などさまざまな声が。「ご本人が支援を拒否しているケースに入っていく意味はあるのか?」という質問に対しては、「答えがありそうで無い」と悩まれながらも「ご本人だけで判断できないならご家族などの関係者に意見を聞いてみる」「(拒まれて訪問できない場合には)『亡くなったら死亡診断書だけ書きますよ』とだけ言ってみたりした」と長年の在宅医療の経験談を交えつつお答えいただきました。

 東郷先生の言われるように、個別の支援と同時に、まちづくりは不可欠。くまちゃん保健室では、毎週ヨガ教室(毎週木曜日10時から)を開きながら、住民の方の健康相談に乗っています。今回のセミナーも、地域でケアを担う人たちが集まり、率直に意見交換することができて、顔の見える連携のきっかけになりました。今後も毎月1回公開セミナーを行いますので、ご参加お待ちしています!

なお、東郷医院では「医療・介護・福祉専門職の相談窓口」を設置しています。

水曜または木曜 15:00~18:00(うち60分・無料) ご予約はこちら tougouiin@gmail.com